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アジアの移植事情
初めての腎臓移植は68年に行われ、69年に成功しました。また、最初の死後の提供による臓器移植は70年に行われました。膵腎同時移植や肝臓の移植は88年に始められたばかりです。現在は、肝臓、心臓、腎臓/膵臓、骨髄、腎臓/肝臓 角膜、骨の移植が行われています。
腎臓移植は、18施設で約3000例の腎臓移植が行われてきました。近親者からの生体間移植がかなり多く、死後の臓器提供が少ないので、次第に非近親者からの生体間移植や臓器売買が問題となりました。そこで、腎移植研究会では83年から死後の臓器提供に理解を得る取り組みをしています。特に脳死での提供については、ハーバード脳死基準をガイドラインに適応しましたが、世論は無関心で、脳死の概念はなかなか受け入れませんでした。
86年に設立されたフィリピン腎臓移植協会(KITAP)が活動の成果をあげ、91年に脳死での臓器提供を認める臓器提供法を成立させることができました。その法律には、ドナーカードの普及についても提言し、2000年の初めから運転免許証に臓器提供についての項目が組み込まれました。
フィリピンの人口は7300万人で死亡原因の第7位に腎臓疾患があげられます。そのほとんどが失業しているため保険の対象になっていませんが、政府によって部分的な補助を受けながら闘病生活を送っています。しかし、その後たとえ移植ができても移植者の能力を認める雇用者がいないことや移植者への給付制度が無かったり、生命力に対する誤解も多く、なかなか仕事を得ることができません。また、免疫抑制剤やその他の薬剤も大変高価で、移植後に充実した生活ができる人は多くありません。
フィリピン腎臓移植協会(KITAP)は、移植者の非営利組織として、スポーツ活動や社会への普及啓発を通して基金の充実を図り、移植が人生の贈り物であることを訴え続けています。
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