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[特集]世界移植者スポーツ大会in神戸
世界移植者スポーツ大会の一環として開催されたドナー・ファミリーへの感謝の集いには根強い葛藤した感情が渦巻いていました。世界中で出席してきた同様な集会でも経験しましたが、耐えがたい痛みを伴った思い出と、悲劇の事故から少なくとも何か良いことをしたという感情とが混沌としているのです。しかも、自分達がどれ程良いことをしたのかを全く自覚していないドナー・ファミリーもいました。
7年前、私達の7歳になる息子のニコラスがイタリアで強盗未遂事件に遭遇し、鉄砲で撃たれて亡くなり、その地で7人の方に臓器を提供しました。4人は十代の若者で、誰も二十代まで生きられるとは考えていませんでした。一人は15歳の少年で、6回もの心臓手術を受けていましたが、どの手術も失敗に終わっていました。もう一人は美しい19歳の娘さんで、ニコラスが亡くなった夜、肝不全で死に瀕していました。腎臓病で苦しんでいた二人の若者は週に三日、5時間ずつ人工透析を続けていました。赤ちゃんの顔をはっきりと見たことがない女性や、自分の子供たちがゲームに興じる姿を見ることのできない男性がいました。糖尿病で膵臓の移植を受けた女性は、昏睡を繰り返して視力を失いつつありました。
7年後の今、この人達全員が自分の人生を立派に生きています。心臓を貰った少年は今や普通の青年に成長し、糖尿病患者は絶望から解放されて自分の住まいを手にいれました。二人の腎臓病患者にとって人工透析は昔の話になり、視力を失っていた二人は今はっきりと物が見えます。19歳の娘さんは健康を取り戻して結婚、男の赤ちゃんがいます。彼女はその赤ちゃんをニコラスと名付け、更に最近女の赤ちゃんも誕生しました。命にはならなかっただろう二つの命が生を授けられたのです。
臓器提供を決意したその日、もちろん私達はその人達の誰をも知りませんでした。数年の間に彼らの背が伸び、健康になり、幸せになっていくのを見たり、また彼らの家族から心配や恐れの表情が拭われ去るのを見るにつけ、他にどんな決断があり得ただろうかと自問します。もし別の決断をしていたならば、彼らに背を向けてしまったことに深い羞恥心を持たずに思いだすことは出来なかったと思っています。
私は、臓器提供によってどんなにか違う人生を贈れたかを見ることができました。しかし、ドナーファミリーが移植者に会うことがないとしても、絶望の淵にいた家族の世界を永遠に変えたのはあなた方の決意であったことを、決して忘れないで欲しいと願っています。
レジュ・グリーン(reg green)
オライリー・ジャパン社から発刊されているドキュメンタリー『ニコラスの贈りもの』の著者。アメリカ在住のドナー・ファミリー
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世界の移植者からスケッチブックメッセージ
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「決して忘れないで。臓器提供が新たないのち、
違う人生を贈ったことを。」-レジュ・グリーン
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「贈られた生命への感謝、そして、私自身の夢のかたち」
-乾麻理子
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「生きる喜びありがとう」
-玉熊直志
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「移植者としてカメラマンとして」
-吉江淳
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「応援ありがとう!」
-加藤直史
「世界へ挑戦!世界の壁は高かった」
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